日中暑さを感じる時期になってきましたね。
夏が近づくほど、きつい仕事をしている職人の中に屋根屋さんがいます。
炎天下の屋根葺きは夏場ですと、いつ熱中症になってもおかしくありません。
そんな日には日中を外して朝や夕方の気温が下がっている時間を狙って仕事を進めていきます。
今回はそんな大変な思いをして葺きあげる屋根についてのお話です。
屋根を葺くためにはまず野地板の上にルーフィングという防水シート状の建材を敷いていきます。
ルーフィングを敷く目的はもちろん防水の為です。
台風時などの暴風雨の場合、屋根材の下まで雨水が浸入してきます。
そこで雨水はこのルーフィングの上をつたって雨樋で排水されます。
屋根屋さんはまずこのルーフィングを上棟後に敷いていきます。
次いで屋根を葺いていくのですが、
屋根材にはいくつか種類があります。
中でも一般住宅で最も普及しているスレート系、
そして金属屋根のガルバリウム鋼板を紹介します。
スレート系の屋根はこんな感じです。
薄型スレート瓦というセメントや粘土を基材にしたものですが、最も普及している商品名の「コロニアル」と言われることが多いです。
アゲルでもコロニアルはかなり多く選ばれている商品です。
価格がリーズナブルで瓦に比べ軽量なので耐震性にも優れます。
なにより大手が販売している安心感がありますね。
最も多く使用されている「コロニアルクァッド」
長期間にわたり塗膜が保護される「コロニアルグラッサ」があります。
次はガルバリウム鋼板です。
ガルバリウム鋼板は主にアルミと亜鉛で構成された鋼板です。
一昔前のトタン屋根に比べ、サビにくく、断熱性や防音性も上がっています。
特に縦葺きは横ラインに継ぎ目がない分雨漏りに強いため、
かなり緩い傾斜の屋根でも葺くことができます。
コロニアルとガルバリウム、皆様はどちらが好みでしょうか?
好み・屋根の形状・価格・・・いろいろな面から考えて適した屋根を選ばれるのがいいかと思います。
これから夏場に向かって、屋根を葺いている職人さんを見かけたら、是非とも陰ながら応援してあげてくださいね!